売れるコメづくりの軌跡
新潟県の北部に位置する村上市(平成20年4月5市町村合併)は肥沃な水田地帯に恵まれ、良質米として有名な「岩船米」の産地です。その村上市(旧神林村)にある農業生産法人新潟ゆうき株式会社(以下新潟ゆうき)は、『売れる米づくり』を実践する新しい地域農業モデルとして脚光を浴びています。認定方針作成者としての生産調整の配分作業から徹底した肥培管理、そして販売に至る集落を取り込んだ取組みは、まさにミニ農協と言えます。
米政策をフル活用して取り組む法人
新潟ゆうきは平成18年3月、品目横断的経営安定対策の施行に合わせて設立されました。代表を務める佐藤さんは「私たちは生産者として品質の高い農産物を安定的に供給しようと平成13年に集落の14名が参加し岩船有機生産者協会という任意の生産組織をスタートさせたのです。この組織の活動が基盤となっていましたのでスムーズに法人化できました」と当時を振り返ります。また生産調整(転作)に大きな変化が訪れたことも追風となりました。平成16年度から新潟県で手上げ方式で実施された「実需者との結びつき枠」制度の活用です。すでに集団転作で大豆への取組を始めていた佐藤さんたちは、大豆を作った翌年の圃場には倒伏を防ぐため餅米「わたぼうし」を作付け加工業者に契約出荷していました。その実績を基に生産調整方針を作成し農政事務所に提出、県に「結びつき枠」を申請したのです。これにより配分枠分の生産調整を減らすことが可能となりました。
この佐藤さんの米政策を活用した取組みは、周りの集落にも影響を与え、「仲間に入れてほしい」と要望する転作組合が相次ぎました。今では同法入の方針に参画する農家は48軒を数え、その総面積はl10㎏の規模にまで拡大しています。
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「売れるコメ、集落を取り込んだ大規模生産者の挑戦」
集落で安全な米作り、米政策をフル活用

- 昭和56年に農業に参入、所有地70aプラス作業受託でスタート
- 昭和61年に総合施設資金を1200万借りて乾燥施設及び施設用地を購入
(当時は地元集落からは受け入れてはもらえなかった) - 販売が自由になってから黙々と直接販売に対して努力
(消費者と直接会話を重ねることで多くの事を学ぶ) - 平成11年穀物の特定検査場所を申請、取得
- 同13年から集落14名他集落2名で岩船有機生産者協会の活動開始
- 使用資材の統一 (協同購入)
- 堆肥の散布 (3.5トン/10a)1,500トンの堆肥散布
- 選別網1.9ミリ使用
- 栽培履歴の公開
- 上記を規約に県のガイドラインによる特別栽培農産物の申請
- 平成17年産は1等米比率98%で540kg/10aの成績
集落で安全な米作り、米政策をフル活用
- 平成15年、民間穀物検査員取得
- 平成16年、長男が民間穀物検査員取得
- 平成19年、三男が民間穀物検査員取得中
生産調整の大きな変化
- 実需者との結びつきが県農産園芸課より説明を受ける
(手上げ方式で傾斜配分) - 平成16年、生産調整方針作成、実需者との結びつき3社と契約4名4.4haの取り組み
- 川部転作組合として2集落の転作大豆13haを2名で受託維持していた。
5年目で産地作り交付金が6万8千円から4万2千円に減額、土地提供者への減額に対する補填の実施(転作組合が借り入れて支払い)
6万8千円/10a平成 - 17年からは集団転作で、県の結びつき枠に取り組む意向を農家組合、集落と合意し実施した、16年度私共の行動を見ていた平林転作組合が仲間に入れてほしいとの要望で17haの契約、作付け
- 平成18年は、松沢転作組合の一部が合流プラス関川村の法人が参加22haの契約作付け計画
